余計悪化する屋根塗装のパターン

コケ、カビなどが特徴のコロニアル屋根。

見栄えも悪くて塗装をするわけですが、塗ると余計に悪化してしまうパターンがあります。たとえば数年後、塗装がバリバリに剥がれてくる現象です。

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だいたい高圧洗浄の不足や下塗りシーラーの塗装が甘いとそうなります。
コロニアル屋根は外壁よりも劣化状況が悪いです。紫外線が強烈にあたり、塗膜が風化して、カビやコケが全体に発生。砂埃も頑固に付着しています。

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そうした状況で塗装をするためにはよほど屋根表面をきれいにする必要があります。
なので高圧洗浄でよくきれいにしてから、その強烈な環境でも塗装をはがさないため下塗りのシーラーを、滴り落ちるようにたっぷり染み込ませるように塗ってあげます。

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いずれかの作業が不完全になりますと、数年後に塗膜が花を咲かせたようにはがれてくるトラブルになります。そしてもっと大変なのは、そこからまた塗装をし直すことにあります。
だいたいはその時は新築から2回目の塗装ということになります。そのためにはやはり高圧洗浄が必要になるわけですが、通常はコケや砂埃を洗い流す作業で良しとしていいはずなのですが、さらにバリバリになった塗膜も除去する必要があります。

たちの悪いことに、完全に弱くなってはがれかかっている塗膜だけならまだいいのですが、中途半端に密着している塗膜があるのでそれも除去する必要が出てきます。もし中途半端な塗膜の上からたとえ新しく塗ったとしたら、見た目はきれいな仕上がりでもいずれはバリバリにはがれてくる可能性があります。

この塗膜は高圧洗浄でも簡単に落としきれるものではありません。通常の約2倍は作業時間がかかります。

塗膜がヘドロのようになって洗い流されていきます。

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過去の例では屋根だけで1日半掛かりました。
なのではじめての屋根塗装は、こうした2回目以降の塗装にも悪影響を与えてしまうため、とても大切になってきます。

一級塗装技能士のほか「ひび割れの専門家」としての樹脂接着剤施工技能士の2つの国家資格と、塗装科・職業訓練指導員の所有者でもあります。 塗装業者さんはたくさんあれど、本質的な工事品質の差は「社長が職人の業者は現場に魂が宿る」という言葉に表されるのではないかと自分を戒め修行中です。

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