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外壁塗装塗料の耐久性・膨れの原因

塗料自体にどれほど耐久性があるのでしょうか?

教えて!株式会社塗装職人 VOL.31・塗料の耐久性

Q...顔料が浮いて、布団を干した際などに色がついた

A...塗料メーカー側に問題があった場合、稀にあります

これまでの例としては、外壁塗装をして5年後あたり、ベランダに布団を干していたときに壁の色が付いてしまったというクレームです。 メーカーの指定どおりに塗っていたとしても、こういうことが起こることがあります。

しっかりと塗料メーカーの指示通りの希釈で塗装を行っているのですが、可能性として顔料がつくことがあると、塗料カタログの裏に、ごく小さな文字ではありますが明記されています。

そういう事が起こるのは主に濃彩色といって、濃い色の塗料の場合が多いです。

 特に顔料が浮いてしまうということですが、対策としては塗装を普通に完了させて、もう一度クリヤーの塗装を上から塗るようにするということですが、これは塗料カタログには明記されていないことです。


 通常はその上からクリヤーを塗ることはしないですが、塗料メーカーはクレームに対して、まず対応することはあっても対処してくれることはありません。

 対処することは全国の塗装業者さんのクレーム対処をしなければならなくなるからです。

それはたとえ塗装業者に非がなかったとしても、100%メーカーに責任があるという証明がなければ、対処はしてくれないでしょう。
 そのためにクレームのあるどんな小さな可能性についても事細かく明記しています。

ちなみに塗料は顔料と樹脂でてきていますが、樹脂で収まっていればいいのですが、問題は顔料が粉状に浮き出てしまうということです。
とはいえ今回の事例は、紫外線が常時当たっている塗装としては過酷な場所で、同塗料のUVと名のつく次のシリーズ版が発売されたように塗料も紫外線に対してそれほど強い仕様にはなってなかったようです。

Q...塗り残しについて

A...塗り残しは最終的に全体をチェック(ダメ拾い)するため、あまり多いクレームでないですが、これは当然業者側の落ち度によるものですが、もし下地(塗装をする前の壁)が見えていた場合、重ね塗りに疑問がもたれます。
下塗りや中塗りが見えていても、チェックミスなどのようにたいして疑問にはなりませんが、きちんと重ね塗りしていれば、下地が見えていることはほとんどないからです。

Q...塗膜剥離や膨れなどが発生した

A...では、いくつかの案件を説明させていただきます。

1.サイディングの剥離・膨れ
サイディングはモルタルに比べてフラットな種類の外壁が多くあります。
特に模様の凹凸も何もなく、普通の色付け塗装の場合でチョーキングが激しい場合、塗膜を削り取って素地を出さない限り、高圧洗浄をしてもチョーキングを完全に除去することはできません。

サイディングのチョーキング

そのため接着剤となる「シーラー」の下塗り塗料の選定をしなければなりませんが、ドロドロ系の下塗り塗料である「サフェーサー」や「フィラー」などを塗ると、チョーキングがブロックして下地に接着しない可能性も排除できないため、それが剥離につながることもあります。

事実、サイディング用の某一流メーカー製のサフェーサーで、とても密着性がある下塗りで塗装も剥離したことがあります。
どんなに高性能な塗料でも密着しなければ行く行くはがれてきます。
そのためドロドロ系よりもはるかに浸透能力が高い、サラサラとした浸透性シーラーを塗る必要があります。
この塗料の選択を間違えてしまうと、後で修復作業が大変なことになります。フラットなサイディングで外壁がツルツルしてチョーキングが激しくなっているサイディングの場合、下塗り塗料については、業者さんに確認しておいた方が良いかもしれません。

また膨れに対しては、新たに塗装したことにより、サイディング下地の湿気が発散されていたものが密封されて、膨れにつながる場合もあります。

サイディングのクラック

さらにこれは稀ですが、サイディングのコーナーにクラックが入って、そこに雨水が含み、藻が育って表面を押し上げてしまう少し変わった事例もあります。

①チョーキングによる剥離
繰り返しますが、 チョーキングが激しい場合は、塗料が塗られても、チョーキングがブロックして下地への密着力が極度に弱まって、結果塗装の剥がれにつながる場合があります。
特にデコボコザラザラ感の少ない、平坦なフラット面の種類が多いサイディングの場合は、注意が必要になってきます。
ちなみに、ひどいチョーキングは、念入りな高圧洗浄でも完全に取りきることはできません。
このはがれを防止するためには、どろどろ系のサフェーサーやフィーラーなどは控えて、密着性の高いさらさらとしたシーラーをよく下地に吸収させるよことではがれを防止することができます。
これは経験のある職人さんでも、ついやってしまうこともあるため、手で外壁を触ってみてチョーキングがひどくつくような場合は、浸透性のシーラーを使ってもらうようにします。

例②溶剤膨れ
水性塗料ではおこらないトラブルです。
塗装の塗り重ね作業の際、下の塗装が完全に乾いていない状態で塗装をしてしまうと、下に塗った塗料成分の溶剤が揮発して塗装を持ち上げてしまう現象です。
指触乾燥ではなく、できればさらに乾燥が進んだ状態で、重ね塗りをしてもらいます。

2.モルタルの剥離・膨れ
モルタルの中でもトラブルになりやすいのは、「リシン」や「スタッコ」です。理由として特に持ちあがるのが「膨れ」です。
リシンやスタッコ模様の外壁表面は、凹凸が激しくおまけにザラザラです。
本来は、下塗りの接着塗料を塗る際、でこぼこのへこんでる微細な穴のようなところまでよく摺り込ませるように、シーラーやフィラーを行き渡らせなるように塗装するのですが、これが行き渡っていないまま次に中塗りなどを塗ると、乾燥後に塗装が膨れてくることがあります。

これが発生すると、補修がすこし大変になります。
それほど件数としてはまれな事例ですが、予防するにはたっぷりな割と希釈率の高いと塗料と使いこんでいない含みのいい新しめのローラーで、凹面の谷部にもよく塗料がいきわたるように摺り込むことにより防止できます。
こちらにもくわしく載っています。(置換発泡)
また、モルタル下地と新築時からの塗膜との密着不良によって剥離することもあります。
モルタル剥離1 モルタル剥離2


また、これも稀ですが、高圧洗浄不足、及びクラック(ひび割れ)から雨水が浸入し、それが周りの塗装の下に回り込んで剥がれることがあります。
まず高圧洗浄不足ですが、あまりにも洗浄が不足すると、接着能力がある下塗り塗料を塗装しても、汚れやコケなどが邪魔をして、塗装が密着しない可能性が出てきます。

クラックの場合、塗装の下にまわりこんだ水分の影響でカビやコケが発生して塗装の密着力が弱まってはがれることが原因です。



教えて!株式会社塗装職人連載コーナー講師プロフィール

外壁塗装専門店 株式会社株式会社塗装職人代表曽根 省吾
事務所 横浜市保土ヶ谷区西谷町1235-9  045-382-3600

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