150万円の屋根工事から学び被害を防ぐ、悪質業者とカバー工法

業者を装う悪質な屋根工事

屋根工事のよろしくないニュースをよく耳にします。

地方では屋根業者を装って不必要な工事を勧める人間が後を絶たないようで、特に地震の影響で被害を被っている家に訪問するケースが多くなっているようです。

ちょっとした修理をして高額な工事料金を請求するというのはもう驚きすぎて論外すぎます。

中には雨除けのためにブルーシートを貼っただけで10万円を請求されたり、キャンセルするようなものならクーリングオフを無視して高額請求をしてくるなどもあります。

そもそも屋根工事の相場もよくわからないのにちょっとした修理でも値段の見当はつかないと思います。

約束もしていない業者から訪問されての契約は8日以内で解約ができるということについても知っている人は多くありません。

災害時以外の通常時でも訪問販売業者はあまり良くない工事をするというのは大方誰もが知るところだと思いますが、人が災難に合っている災害時にそのような悪質な工事は特に信じられません。

塗装だけではなく屋根工事にも長年携わっていると悪質な業者のうわさは昔から色々話を聞くものです。

屋根工事をする職人
金属屋根のカバー工法を施工する職人

 

点検やちょっとした補修目的で屋根に登って余計に状況を悪化させるようなことをして本格的な工事につなげたりするというのも前からある話です。

例えば屋根の調査診断が無料ということで登らせたら釘を抜かれたという地味なものから、瓦をずらしたりハンマーで叩き割ったり足で強く踏んでひび割れを生じさせたりするものです。

さすがに屋根を割る行為という破壊行為はちょっと信じがたいところではありますが、外壁塗装も含めこれだけリフォーム工事に対する規制強化というか罰則も含めた法整備がまったくなされていない状況下ではありえない話でもないかもしれませんね。

さらに言えばもう今の時代は業者が一方的に訪ねてくる訪問営業だけではなく勉強会やセミナー商法というものまであります。

業者が家に来られると色々不安が尽きないですが、自分からセミナーに申し込めば自宅を知られずに情報を得られるので安心感があるというものです。

セミナー商法はそこに目をつけた巧妙な集客方法です。

 

東京都内や神奈川でもリフォーム勉強会と称して公共的な区民センターなどの会議室等で塗装会社関連法人がよくセミナーを開いているようです。

結局は見積りにつなげるという手口で消費者をおびき寄せるという方法です。

会議室までの見た目は消費者の味方に見えますが実際の見積りになると不必要な高価格の工事を進めます。

例えばパミールやコロニアルNEOといわれる塗装ができないというスレート屋根でも実際には工場生産時期によっては塗装ができるものがあるのですが、わざわざ高額な屋根工事に誘導したりするという具合です。

ノンアスベスト屋根はカバー工法か塗装どちらで施工?正しいカメラ調査と診断

提案までは良いと思いますが、塗装ではもう事足りないから屋根工事が必要などという正しくない情報を伝えて選択肢を狭めます。

うちのお客様からの話では、チラシなどの情報誌から勉強会の存在を知って勉強会に参加したところ、屋根の診断をしてもらうことになり結果とても高額な屋根工事を進められたということでした。

もちろん中にはひび割れが多数発生してしまう屋根材仕様もあったりと塗装だけでは事足りず屋根工事にならざるを得ない家も存在します。

パミール屋根とカバー工法後の屋根
ひび割れが発生しやすいパミール屋根(左)とカバー工法で施工した屋根(右)

ご自宅の屋根は大丈夫ですか?パミール屋根が抱えている重大なリスクとは

でもそのお客様の屋根をうちでしっかり調査診断させてもらった結果、屋根工事はスペックオーバーということがわかり、結果屋根塗装をさせて頂いたという経緯です。

お客様からの希望であれば屋根工事を勧めるのはありですがそのような勉強会と称したセミナーなので、場所を提供している役所などの自治体は実態を知らないまま貸している状態です。

悪徳に近い会社がテレビCMを打ったり、セミナー勉強会をする会社も著名な講師を招いたりと巧妙さもあれば大胆さもあるこの業界です。

人間がやることなので工事には間違いがあるのは当然受け止めますし、うちも間違いを犯しますがそれを意識的にしているかしないかの違いは大きいです。

屋根は特に悪質業者にとって都合がよい場所です。

施主がはしごを使って屋根に上って確認する以外術はなく、どのような状況になっているのかわからないため誇張やもっと悪質な場合はうそを伝えてしまうこともあります。

梯子を上っている足
脚立やはしごで上るにも注意が必要

 

「近くで工事している者だが屋根がひび割れている」というような理由で、さもあるような異変を伝えてくる飛び込み営業もいれば、「瓦のかけらが落ちていた」と他の場所の家から取ってきた屋根のかけらそのものを見せる強者までいます。

違う家の屋根の写真を見せられたという人もいるぐらいで、巧妙さは大胆を通り越してこうして笑いさえ起きます。

もちろんそのような不審者のような屋根業者ばかりではないですが、突然やってきて指摘してくる場合が本当に多くなってきています。

特に高齢者しかいない時間を定めて訪問してくるということも聞いたことがあります。

高齢者だけの一人暮らしもしくは一人で留守番などの場合はいくら無料といっても調査や見積りは安易にさせないという家族からの注意を促すということも重要です。

業者も見舞われる悪質業者からの被害

屋根に関してはある意味業者であるうちでも被害に会うことがあります。

直接被害を受けるということではなく、まだ屋根塗装をして間もないお客様が悪質業者から不安になることを指摘されてうちに連絡をしてくるというパターンです。

これは塗装業者としてうちのみならず、ほかの業者さんも迷惑していると思います。

まだ光沢が輝かしくピカピカしているにも関わらず不安をあおってくるというのは、住宅地にある戸建てを手当たり次第に声をかけているのではないかと思います。

狙われやすい家は一段高台に上って屋根を上から見ることができる家という特徴もあるようです。

高台から見る家の屋根
階段上の道路から見下ろす住宅の屋根
高台にある屋根の上と職人
高台にある屋根の上からはその他のたくさんの家の屋根が見える

 

その業者にとってみれば屋根を見れるという前提がなければ、訪問する理由もできないということなのでしょう。

塗ったばかりの屋根について飛び込みしてくるとは度胸があるというか大胆というか、まったく専門知識のない一般人をなめているという他ありません。

うちではこういう業者に対しては、お客様から業者の情報を聞いて厳しく対処する行動を取っています。

悪質な訪問販売業者は、まず訪問したお宅の人を見て知識がないか人柄がよいか見定めます。適当なことで指摘されないためにも訪問してきたら先に業者の情報を聞いておいたほうが無難です。

どこの誰だか不明な業者のまま話を一方的に聞いていては、結果その場で断ったとしてもあることないことを言われて後々混乱しかねないからです。

訪問販売に対して対応するためにもこちらの記事にも詳しく説明しています。

屋根の傷みを指摘しながら突然やってくる業者、7つの対応術

外壁塗装もそうなのですが、品質良く仕事を仕上げるというのは本当に手間が掛かるものです。

それなりの工事価格を請求する一方でいい加減な工事を提供する業者というのは、きっと手間を掛けて仕事を完成させたことがない人間なのかなと思ってしまいます。

これは、これまで現場を総じて色々な職人を見てきたからわかることですが、嘘を簡単につける人でなおかつ人に配慮ができない人間はまずまともに仕事ができる人は少ないです。

まともに仕事ができる人間は、嘘もつかず、人への配慮もできる人間が少なくないです。

簡潔に言えばルールを守れる人間は仕事ができます。

詐欺的な商法自体ルールから飛び出しているため、お金さえもらえれば工事の質や耐久性には関心がなく何でも都合がいいことを言えてしまうのでしょう。

 

業者選びより会社の素性を知る

業者選びでつまずかないためには、何よりまず外壁塗装でも屋根工事でも知らない業者からの訪問営業に対しては、その業者の素性の確認が何より重要です。

作業車や作業服に社名が入っているかの確認は大前提で名刺のようなただの印刷物では信用するには少し足らないような気もします。

塗装職人の作業車
約束がない突然訪問は作業車両の社名でチェック

 

たとえネット上で良い口コミを見たとしても今は口コミ代行業者を利用した偽レビューをする業者もとても多くなってきているように感じます。

せっかくお客様がわざわざ時間を割いて評価投稿をしてくれていても、やらせ口コミは信頼性を激減させる行為なので本当に残念です。

すぐ印刷できてしまう名刺などの書面や保証書も今は信頼性はほぼありません。

業者選びにおいて「3社以上から見積もりを取る」というフレーズも多いですが果たしてそれだけで大丈夫でしょうか?

IT会社が運営している一括見積りというwebサービスで探す方も多くなってきているようですが、そこに登録している業者には実務や技術的について本当はよくわかっていない訪問販売業者のような業者も存在します。

大方そのような業者の特徴は職人との技術的理解の共有ができないため工事は一切合切丸投げをするという業者が少なくないような気もします。

それでももし信頼できそうな業者を見つけることができたとしたら、その業者の所在地には必ず一度訪問するといいでしょう。

会社に足を運び業者の信頼度を確認する

屋根工事の需要が増す理由

ここまで屋根工事について騒がれるということになったのは、地震の影響もありますが近年の台風の影響もあります。

地震は瓦屋根の家がターゲットになりやすく、台風ではスレート系の屋根がターゲットになります。

瓦は地震でずれが生じたりはしますが状況としては少ないでし台風ではそれほど影響は受けないからです。

その一方でスレート系では地震の影響が少ない分、台風では状況によっては屋根材が飛ばされたりします。

いずれも雨漏りにつながることを理由にされます。

世の中にある家で瓦屋根とスレート屋根どちらが多いといえば圧倒的にスレート屋根の家が多いです。

スレート屋根の工事は必ずしも瓦ほど大がかりの葺き替えという工事を必要としない場合が多くあります。

そのためカバー工法という工事方法がよく用いられています。

現状のスレート屋根をはがさず上から被せるため「カバー工法」と言います。

金属屋根カバー工法

 

瓦屋根では現状のまま上から被せることはできないため葺き替えという方法しか選択肢はなくカバー工法はできませんが、スレート屋根の場合はカバー工法が主流です。

材質は主に金属が主流で重量も軽量なガルバリウムやジンカリウム鋼板の屋根材を使用します。

瓦の場合カバー工法ができないものの、こちらの動画のように金属屋根の葺き替えという選択肢はあります。

瓦はとても重いため、数トンにもなっていた重さもなくなり家の負担も少なくなります。

特に建築基準法改正前の木造住宅ではこちらの一級建築士の方のセミナーのように屋根重量があるほど柱脚が抜けるなどして倒壊することもあるようです。

耐震性について不安がある瓦屋根は軽い屋根材によってより安心できます。

 

もちろんスレート屋根の場合でも件数的にすくないですが葺き替えはもできますが、スレートによってはアスベストが入っていることがあるため施工には注意が必要だったりもします。

ただ葺き替えるほどのスレートの場合は、そもそも頑丈なつくりのため葺き替えをするための状況になることも少ないといえます。

 

スレート屋根の張り替え
パミールというノンアスベストスレート屋根のはがし撤去

 

瓦から瓦へと葺き替えするという工事は軽量化にもならないのでお勧めできませんが、スレートの場合はそのまま同じスレート素材の屋根に張り替える(葺き替え)という工事もありますし、金属屋根に張替えする工事もできます。

葺き替え工事

 

ただスレート屋根では野地板の下地が腐食してしまったなど葺き替えほどの必要性に迫られる理由が少ないためほぼカバー工法が多くなります。

野地板などの下地が腐食してしまうような冬の結露の対策や真夏の2階の部屋が暑くて仕方がないという場合も、屋根裏の通気をよくするような換気棟などをつけることもできます。

 

換気棟の取付け
換気棟の取付け

 

その一方で屋根工事は屋根塗装より断然に高額になるため、悪質屋根業者のターゲットになりやすいともいえます。

火災保険で一部費用が賄えるという可能性もあることから需要が大きくなっているという理由もあるかもしれません。

 

100㎡の超ガルバ屋根カバー工法

うちは塗装屋ではありますが先ほどの需要の影響なのかこれまで多くの屋根カバー工法の工事をさせて頂いています。

現在進行中の工事も世田谷と横浜で施工中ですが、しっかりとした工事内容をお伝えするためには何日も現場を追わなければなりません。

下の動画は昨年のものですがここ最近の動画の中では時間をかけて撮影させていただいた屋根工事です。

悪徳業者がありもしないことを口にするのは、はなから家主が工法や工程の知識を持ち合わせていないだろうなとたかをくくっているからです。

今より少しだけ知識を蓄えることによって悪質業者からの被害を防ぐために少しは役立つと思うので、屋根材の紹介とともにその工事をご紹介したいと思います。

こちらの動画です。

 

塗装職人で扱う屋根材は本当に様々です。

屋根材の種類の中には少し変わった接着剤のみでビス止め施工をしないシーガードという屋根材や日射反射率40%という遮熱性能のカレッセという屋根材もあります。

塗装職人では長期メーカー保証と耐久性や雨漏りの心配がないという要素を筆頭に、遮熱性能、遮音性というものも重視して、伊藤忠のスカイメタルルーフやディーズルーフィング、金属瓦とは異なりますが吉野石膏グループ率いる旭ファイバーグラスのリッジウェイなどの屋根材で工事をしています。

金属屋根材はどれも一見厚みが薄く見えますが触ってみるととても頑丈にできていて構造的に一枚一枚の重なり部も折り重なるようにできているため毛細管現象などのような雨漏りも発生しません。

金属屋根の断面
雨漏りしない構造になっている金属屋根の折り重なり。
金属屋根材の断熱フォーム・ポリイソシアレートフォーム
アルミライナー紙と断熱フォームで遮音性や断熱性能を図るものも

 

耐久性だけでなくデザインもどれもとても重視されています。

洋瓦風の金属屋根
洋瓦風のデザイン

 

それぞれ価格の違いやメリットがありますが塗装職人では雨漏り診断士もいるので予算や家の状況によって提案をしながら使い分けます。

 

その他の施工を簡単に一部紹介しておきます。

こちらはセラミックコーティングがなされたストーンチップやアルミ亜鉛メッキを鋼板で挟んだジンカリウム鋼板のスカイメタルルーフ。

メーカー保証は葺き替えだけの工事ですがアスファルト基材とファイバーグラスマットで構成されるアスファルトシングルに似た柔軟性のあるリッジウェイ。

 

とても頑丈なジンカリウム鋼板のディーズルーフィングのディプロマットやエコグラーニ。

 

金属屋根材の種類によっては表面に自然石粒が散りばめられているものもあります。

石粒によって太陽光による赤外線の熱や雨音が放射状に分散され軽減されます。

自然石粒が無い屋根材は断熱フォームによって遮音性や断熱性を確保します。

ストーンチップなどの自然石粒
自然石粒が散り場められている金属屋根材も。

 

 

メーカー別の施工数でいえば特にどのメーカーの屋根材を多く施工しているというのはありませんが、実は屋根職人(板金職人)よって得意分野とするメーカーというものがあったりします。

見積りではそれぞれのメーカーのカタログをお見せしながら屋根材別の価格や必要になる予算的なこともお話しし、もちろん現在の屋根の状況もお伺いしながら屋根材の種類を決めていきます。

塗装職人のスマートショールームには、会社にも見本があるので興味のあればぜひお越しください。

そして先ほども動画で紹介した今回の工事は従来のガルバリウム鋼板の3倍の強度を誇るアイジー工業製のスーパーガルテクトという金属屋根です。

スーパーガルテクト
超耐久ガルバリウム

 

カバー工法は構造的に現状のスレートの上に新しく被せるガルバリウムの二重構造になるためそもそも断熱性能が増すのですが、スーパーガルテクトは施工前と施工後では15度の断熱性能の差が出るという金属屋根材です。

自然石粒がないものですが断熱フォームのついた屋根材です。

もちろん外壁塗装と合わせての工事でしたが、屋根工事についてだけ言えば工事期間は10日で面積は100㎡近い一般の戸建てにしては大きな屋根です。

棟板金には樹脂製の貫板を使用しているため腐食の心配もなくルーフィングはタッカーでの貼り付けではなくより雨漏りの可能性を排除した粘着層付改質アスファルトルーフィングによる施工方法です。

改質アスファルトの熱による溶解と粘着層のW効果により、釘穴をしっかりシールして雨水の浸入を防ぎます。

ちなみにこのお家の屋根面積だと一級塗装技能士などの職人の国家資格の所有で差はありますが塗装の場合は40~60万円ほどになるかと思います。

今後のメンテナンスの手間や雨漏りなどの不安を排除できるという要素を考えてカバー工法の選択は価格の合点がいくかどうかでしょう。

今回の工事では下屋根もあり寄棟の複合屋根という条件下ではあるものの価格は150万円です。

また下屋根無しの場合や切妻などでは費用が変わってきます。

屋根材自体が高品質なものということだけでなくルーフィングの貼り方や施工についても価格の差が発生したりするということがあるので屋根工事を検討する場合はもちろんその辺も含めて計画することになるのかなと思います。

 

実は8年前に続く再注文の施工

そして今回の工事のお客様はというと実は前回8年前にも外壁と屋根塗装をしていただいた横浜市内のお客様のお家です。

今回8年目で施工になってしまったのはハウスメーカーも関連した雨漏りなどの理由があります。

詳しい事情はこちらのブログでも伝えています。

7年間もお客様を悩ませた雨漏りを弊社職人が解決!メーカーですら気付けなかった原因とは?

 

点検商法やセミナー商法からの被害を防いで失敗しない工事をするために必要なのは、多少なりともの知識とともに業者の実績を把握することも重要かと思います。

厳密にいえば実績というよりかは数年経過しての評価ですね。

ホームページでは好きなことを語られてしまうので、数年経過してからの”本当の評価はどうなのか?”という視点が持てれば信頼して工事を頼めるのかと思います。

 

今回の工事については前回工事の記録が残ってました。

言葉や表現だけではなくこうして写真という証明になるものがあれば、施主としてはさらに安心できるのではないかと思います。

ちなみに前回の工事の写真と見比べると足場の位置と屋根の向こう側に見える景色が違います。

こうしてみると足場の組み方も落下防止のための軒先のアンチやステップも設置されていて進化しています。

「前回工事の屋根②※塗装前」の写真では屋根の劣化も塗膜の浮きや剥離などもなく非常に良い傷み方をしています。

当時はまだ外壁の塗料もフッ素やラジカル制御型のようなものではなく水性シリコンセラUVの時代でした。

ただ屋根塗料については遮熱の代表格であるサーモアイSiで塗ったという契約書の記録も残っているので、遮熱塗料の定番はいまだ現役だということを思い知らされます。

 

ターゲットが屋根工事へ

私がまだ現場で作業していた頃は、まだまだ訪問販売がまかり通る黄金期でした。

今と違ってネットからの外壁塗装の情報を知る方法もなく業者からの情報が頼りでその言葉を信じる以外術はなかったと思います。

その訪販業者も最近ではインターホンからネットに場を移しています。

先ほどの印刷の話ではありませんがホームページが立派だとしてもお金を掛ければ誰もが作れてしまうものです。

そこには現場での技術の質が図れる本当の根拠を見つけることはできませんが、情報があふれているということは確かです。

特に外壁塗装に関してはもううんざりすぎるぐらいの情報量で、中には専門業者に劣らない知識を持つ施主もいるため悪質業者にすれば昔ほど簡単にだますのも難しくなっています。

ただ屋根工事に関しては塗装ほど情報量はなく、消費者もそこまで知識を持ち合わせられる情報源がないということもあって、悪質な屋根業者も好き勝手の言いたい放題言えている状況にあるのだと思います。

詐欺まがいの手口に会わないためにも専門知識を蓄えて自己防衛をするのが一番だとは思いますが被害に見舞われてしまった場合は弁護士に相談ができる国土交通省指定の機関にも相談ができます。

セミナー商法や点検商法は、すぐにだまされたと思わずに後から気づくというケースもあるため、違法と思えるよう詐欺行為だと思った場合には警察に相談しても良いでしょう。

詐欺撲滅へ。警察署からの感謝状

今年から工事品質基準や指針なとのルールが作られる動きもあるようですが、どのような対策になるのかを見守っていきたいです。

一級塗装技能士のほか「ひび割れの専門家」としての樹脂接着剤施工技能士の2つの国家資格と、塗装科・職業訓練指導員の所有者でもあります。 塗装業者さんはたくさんあれど、本質的な工事品質の差は「社長が職人の業者は現場に魂が宿る」という言葉に表されるのではないかと自分を戒め修行中です。

些細なことでも構いませんのでお気軽にご連絡ください

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