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初回の塗装が2回目よりも一番重要

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初回の塗り替えの重要さ

今回は、外壁塗装の初回塗り替えの大切さについてお話しします。

初回の塗り替えがどうしてそんなに大切なのか…これを読めばその重要性がわかります。

家を建ててからしばらくすると、外壁塗装の時期がやってきます。

 

様々な塗装会社に見積もりを取ると、100万近くかかり、自分でやれるならやったほうが安上がりなのではないか…と思ってしまうことも。

でも外壁や屋根の塗装は塗料選びが難しく、また塗装のための下準備をシッカリしていないと、後々に剥がれや、その剥がれ部分に洗浄しそこなったカビなどが大繁殖してしまう場合があります。

今回はいくつかの実際例とともに「初回の塗り替え」の重要さを解説致します。

 

 

初回の塗装塗り替え時、屋根に塗るペンキを間違えると…

こちらの動画は、屋根に2回目の塗装をしようと伺ったお家のものです。


下地剤であるシーラーを塗って、1日たったら…なんと前回塗ってあった塗料が溶け出してしまいました……。

これはたまにあるのですが、屋根にはそれぞれの材質によって素材にあった塗料があります。

この動画では(予測はありますが)、初回塗りの際に水性の塗料を使ってしまっていたがために、今回油性のシーラーを使ったら前回の塗料と反応してしまい溶け出してしまったのだと思います。

 

通常であれば、水性の塗料でも2度目に塗った油性の下地剤に耐える塗料はあるのですが、今回は耐えられない水性塗料だったようです。

とはいえ、この家の屋根の素材で考えれば、水性の塗料は合わないのですが…。

 

こうした前回の塗料の溶け出しは、業者も塗ってみないと、前回の塗料が溶けるものかどうか分からないので本当に大変です。

この動画の家では、どんな初回の屋根塗装をしたのかは分からなかったのですが、こうした塗料間違えは、経験の浅い業者やお客様ご自身で塗装をされる場合にも多く見受けられます。

素人塗装をしたがために屋根の痛みが激しくなり、2回目の塗装が大工事になってしまう場合もあります。

では、なぜ間違った塗料を選んでしまったのでしょうか。

※写真はイメージです。

 

もちろん、塗料を間違えて買ってしまった…ということもあるのですが、素人塗装だとすると、もう一つ考えられる理由があります。

それはホームセンターなどで売っている塗料の性能の問題です。

 

実はホームセンターに売っている塗料は、スレート屋根用…となっていても、2回目に塗りなおすことを想定していない塗料が多いのです。

業務用の塗料よりは質が劣るものが多く、初回はホームセンターの塗料、2回目は業務用の塗料と塗った時にこうしたトラブルが起こります。

 

「そんなこと言ったら、ホームセンターの塗料はダメっていうこと?」

 

中には素材に適したものもあるので、一概には言えないのですが、職人ではない方が素材についてしっかりと勉強し、技術を持って塗装する…と言うことはほとんど不可能なので、おおまかに言うと、長持ちさせたい外壁や屋根の塗装には『ホームセンターの塗料は買わないにこしたことはない』という感想です。

やはり自分で塗装するとすればDIY程度に収めていたほうがよさそうです。

 

 

 

新築の塗りが悪かったせいで起こる剥がれ

こちらの動画は、塗装から5年しかたっていないにも関わらず起きてしまった剥がれについてです。


新築後1回目の外壁塗装を弊社で請け負ったのですが、わずか5年ではがれてしまいお客様のもとへ確認をするために伺いました。

見ると屋根の厚み部分の破風板部分だけ、ベロリとはがれています。

 

良い塗料を使って、しっかり塗装をしたのにどうしてこのようなことになってしまったのでしょう。

理由は、新築時の塗りが問題でした。

動画にもありますが、実際剥がれ部分を丁寧に剥がすと、素地が出てしまっているのが分かります。

素地が出ている…ということは、新築時の塗装の密着が不十分で、剥がれてきてしまったということです。

 

初回塗装の塗り替え時には、まだ症状が出ていなかったので分からなかったのですが、最初の塗りの劣化とともに、5年経ってせっかく塗り重ねた塗料もはがれてきてしまったのでした。

新築時の塗りが、素材に適した塗装がされていないと、どんなに良い塗りをしても初回の塗装が無駄になり剥がれてしまいます。

 

この時は結局、素地からやり直しをしました。そうすることで、この後は破風板の劣化を食い止めることができます。

新築時の塗りが悪いと初回の塗装をどんなに良くしても防げませんが、発覚すれば対応することができます。初回塗りに信頼できる業者にお願いすれば、こうした不具合も回収することが可能です。

軒天の旧塗膜の密着不良。これも前回使用した塗料が原因。通常はこのような剥離は起こらない。

 

 

初回の塗りで高圧洗浄や下地剤が不十分で起こる塗装の劣化

この動画のお家では、高圧洗浄をかけたところ壁がポロポロ取れることが判明。

調べてみると、壁の塗装の下にはカビがびっしり生えていました…。

これは初回の塗装をした際に、洗浄が十分にされていなかったか、もしくは下地剤であるシーラーを十分に塗らなかったせいで、壁との密着が甘くなり、カビが広がったのではないかと思われます。

こうなってしまうと、本来であれば最初の作業である高圧洗浄などの下地調整の前に、「剥がす」作業が加わり、追加工事になってしまいます。

しかもこの「剥がす」作業は、とても大変で通常の塗る作業よりも手間が3倍~4倍掛かってしまいます。

 

とはいえ、今後のことを考えるとここで食い止めないと、このカビが強固なものになり、より家を蝕むので、壁をすっかり剥がすことが大事です。

このあと、全ての壁を剥がし、カビを出来る限り取り除いてしっかりと塗装をしました。

 

おわりに

今回は最初の塗り替えの重要さについて実例をあげて説明いたしました。

このような追加工事にならぬよう、どうか資格をもった腕のある職人がいる、良い塗装会社を選んで、初回の塗り替えを行って下さい。

また、塗装のトラブルは発見した時に手を打てば、修復できるものもあります。

どうかあきらめず、塗装会社に相談してみて下さい。

 

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カテゴリ:一級技能士からの教え

塗料選びの悩み。まず特徴を知ることから始めよう!

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塗料の選び方を知ろう!

これまで、さまざまな塗装についてお話ししてきましたが、今回はその塗装の基礎とも言える、塗料についてお話しします。

塗装をする時に、塗料選びはとても大事です。でも塗料の特性やグレードなどを知らないと、適切な塗料選びができません。

塗料は効果もさまざまですが、値段も様々です。メーカーも数多くあります。

そこで、まず塗料の決め方として、どのような順番で選んでいけばいいのかをお教えします。

 

塗料の決め方を知ろう

塗料の決め方には以下の点を順に見ると、決めやすくなります。

 

<壁の場合>

1 塗る場所の特性を見る

2 対応機能のあるメーカーを選ぶ

3 水性と溶剤(油性)を選ぶ

4 塗料のグレードを選ぶ 

5 1液タイプと2液タイプを選ぶ

 

<屋根の場合>

1 屋根の種類を見る

2 溶剤のメーカーを選ぶ

3 塗料のグレードを選ぶ

4 1液タイプと2液タイプを選ぶ

 

この順番で塗料を選んでいきましょう。

とはいえ、「水性と溶剤?」「塗料のグレード?」「1液、2液って何?」など、塗料の決め方には不思議な言葉がいっぱいです。

今度は、この言葉について説明したいと思います。

 

 

 

■塗料の水溶性と溶剤(油性)について

現在塗料には、水で希釈する水性塗料と、シンナーで希釈する溶剤があります。

また溶剤の中にも弱い塗料用シンナーで希釈する弱溶剤と、エポキシシンナーやウレタンシンナーなど強いシンナーで希釈する強溶剤と分けられます。

一昔前までは、塗料といえば溶剤だったのですが、数年前から国の方針で、人体や環境への影響が少ない水性塗料が推進され、現在では水性塗料と溶剤の2種類から選べるようになりました。

 

メーカーからは、水性塗料は水が蒸発して塗膜を作り、溶剤はシンナーが揮発して塗膜を作るので、塗料の効果としては大差がないと紹介されています。

ただ、実際現場で使用していると屋根などの場合は、溶剤のほうが適していることが多いのが実情です。(ただ、最近では屋根用の水性塗料で「クーラーベスト」というものがあり、遮熱、断熱効果もあるため、予算によってはこちらを使うのがいい場合もあります。)

 

壁などは、水性の塗料でも効果が十分に発揮されるので、下塗りから上塗りまで水性を使うことが多いです。

 

■塗料のグレードについて

塗料にはアクリル系やウレタン系など様々な種類がありますが、この種類はグレードに分けられます。塗料のグレードに沿って、高い方から順に並べるとこうなります。

1 フッ素

2 ラジカル制御型

3 シリコン

4 ウレタン

5 アクリル

 

フッ素系の塗料は価格も高く、お客様の希望がない限りはあまり使用しませんが、ラジカル制御型のパーフェクトトップなどは、機能が高く雨だれや汚染、色あせしにくいので、塗料のグレード的にもおすすめの塗料です。

ラジカル制御型のパーフェクトシリーズ

 

サイディングのクリヤー塗装のフッ素タイプ UVプロテクト4Fクリヤー

 

日本ペイントのフッ素の定番ともいえる、デュフロンファイン4Fセラミック

 

どの塗料にも、雨だれに強い、色あせしにくい、汚染につよい…などあるのですが、グレードによって持つ年数が変わってきます。

大まかではありますが、グレードの低いものだと5~6年ほどしか持たないものが、グレードが高いものだと12~15年ほど持つ…というイメージです。

これはあくまでも「メーカーの期待耐用年数」と言われるものや、塗料自体の耐用年数と認識されているもので、実際に家に塗ったからと言って必ず持つということではありません。

中には20年持つと言われる塗料の話を聞くことがありますが、まずあり得ません。

家の傷み方や職人の腕、塗料の扱い方で本当にまったく変わってくることがあるので覚えておく余良いでしょう。

誰もが信じる「この塗料を使えば15年持ちます!」のリスク。

 

そしてこの塗料グレードは、次に説明する1液、2液で大きく変わるので、まずは塗料の基本として覚えて下さい。

 

■1液、2液の違い

1液と2液は塗料の特性から塗り方が変わります。

簡単に説明すると以下です。

1液 自然硬化する塗料 塗れば乾く

2液 主剤と硬化剤 硬化剤で固める(乾く)

 

1液は塗れば乾くのに対して、2液の場合は主剤だけでは乾きません。

ただその代わり、硬化剤を塗り化学反応をさせて固めるので、1液よりも塗料の密着度が上がり、はがれにくくなります。

現場でもたまに実感するのですが、2液タイプの塗料を使っているときに、塗料缶の側面などにたらしてしまうと、2液タイプははがしにくく塗膜の耐久性があって非常に頑固です。

でも同じ塗料でも1液タイプのものだと、2液のものよりは簡単にはがれます。

 

また、この1液タイプ、2液タイプであることによって、先ほどのグレードが逆転してしまう場合があります。

例えば、「ウレタンの溶剤の2液」と「シリコンの水性の1液」を比べた場合、通常のグレードであれば、シリコンの方がウレタンよりもグレードが上なのですが、ウレタンが2液のタイプだと、ウレタンの方が機能上になります。

これらをよく理解し、価格と相談をしながら最高の効果を発揮する塗料を是非選んで下さい。

2液タイプのファインウレタンU100 一昔前は一番の定番塗料でした。

 

マンション等の大規模修繕でもよくつかわれていた1液タイプの塗料

 

 

壁や屋根に塗る遮熱塗料、断熱塗料でエアコンの効きが変わる

では次に、最近使用の多くなってきた遮熱塗料と、断熱塗料について説明します。

近頃は異常気象で、こうした遮熱効果や、断熱効果のある塗料の要望が高くなっています。性能を理解して、必要な部分に使用すると大きな効果が期待できます。

 

■遮熱塗料

遮熱塗料は屋根で使うことが多い塗料です。価格も断熱塗料に比べると、比較的値段も手ごろになっています。

遮熱塗料は、太陽光を跳ね返す効果があり、部屋の中の温度の上昇を抑える効果があります。ですので、屋根塗装に向いている塗料です。

 

真夏の高温になる室内 この塗料を使えば少しは和らぐと思いますよ。

 

ただ、冬なども太陽光を跳ね返してしまうので、塗ったことで寒さを感じる場合もあります。

 

 

■断熱塗料

断熱塗料は壁と屋根両方使用できます。

遮熱塗料と違って、断熱塗料は外気温を遮断します。ですので、夏は涼しく、冬も過ごしやすくなります。

原理としては鍾乳洞と同じです。鍾乳洞ほどの気温差が出るというわけではありませんが、断熱塗料は外の気温の影響をうけないことで、室内の温度が一定になります。

 

よくある塗装の方法としては、屋根は断熱で、壁は一般塗料という方法です。

屋根に断熱塗料を塗ることで、2階部屋の温度がそこまで上がらず、エアコンの効きがよくなります。

壁の断熱もすれば、さらに快適になることは間違いなしなのですが、断熱塗料は塗料の効果を発揮させるために、厚みをつけなければならないので、倍の塗料を使います。


※ヘルメットは被りましょう。

 

しかも価格自体も普通の塗料の2~3倍になるので、金額が通常の塗料に比べ跳ね上がります。

使う場所を考えて、使用するのがおすすめです。

 

以上今回は塗装の基礎、塗料について、お話ししました。

塗料について、少しでも理解が深まり、最適の塗料を選ぶ手助けになれば幸いです。

当然ながら家を長持ちさせるためには塗料のグレードだけでなく使用する「塗料の消費量」もそれ以上に重要ですのでこちらも参考にしてくださいね。

 

塗料の量が耐久性に一番影響を及ぼすワケ

 

また他の記事でも水性塗料だけや溶剤だけに掘り下げた内容なども書きたいと思いますので、お楽しみに!

 

【参考情報・ヤフー知恵袋】

外壁塗装って、アクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料の順にグレードが分かれてるんですか?

教えて下さい 外壁(サイディング)の塗り替えを考えています

家の外壁、屋根の塗装の種類について質問があります。

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カテゴリ:塗料 ,一級技能士からの教え

なぜ一級塗装技能士と塗装指導員のいる塗装会社を薦めるのか

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もしも遠い親戚の人に塗装会社を紹介するとしたら、必ず社長が一級塗装技能士で、職人にも何人か一級塗装技能士がいる会社を薦めます。

それはなぜか。

技術、マナーなどが備わっている職人がいる会社ということが想像しやすいからです。

いつもであれば、さらっと書く内容ですが、今回はより深く一級塗装技能士の資格の話や、職人のマナーについて書ければと思います。

また、ネット上での塗装業者の実態と、それを見極めるための塗装技能士資格の確認の仕方などもお話し致します。

 

 

一級塗装技能士を取るための様々な壁

最初にまず、私たち職人の状況からお話ししたいと思います。
私たち職人は、ほとんどが中卒・高校中退・高卒で、大卒と言う人はうちの会社には居ませんし、他の職人仲間でもあまり見かけません。

つまりどういうことかと言うと、勉強があまり得意ではない人が多いということです。
参考書を開いて、机にかじりついて勉強をすることが苦手で、できれば体を動かしている方が得意です。

 

そんな職人たちが資格取得のために本を読み、問題集を解くのはそれだけでも苦行に近いものがあります。
ましてや、現場の仕事が終わってクタクタに疲れた体で勉強を始めるためには「絶対にこの資格を取って、塗装を極めるぞ!」という思いがないとできません。
また仕事を休んで講習を受けに行かねばならず、それも生活としては辛いところです。
講習代もばかにはなりません。

 

 

また、一つ大きなポイントとして、実はこの一級塗装技能士の資格、これまで一般的についていえばあまり給与アップは望めないのです。

資格としては、国家資格ではあるのですが、特段手当てなどが決まっている資格ではないので、給与アップなどはしないため、資格取得の目標を「給与が上がること」にはできないのです。

さらにこの一級塗装技能士を取るためには、もう一つ大きな壁があります。

それは実技試験です。

 

学科試験用の勉強は、過去問を解き、講習を受ければなんとかなるのですが、実技試験はそうはいきません。
実技はケガキ線、パテ、調色、吹き付けと、戸建ての塗装現場ではあまり使われない特殊な技術も多く出題されます。

もちろん、通常の現場で使うような技術も試験内容としては出るのですが、あくまでもそこは基礎的なところで、上記に書いたような技術は自分で練習しなければなりません。

 

 

戸建ての現場で使わない技術なので、当然勤めている会社にこうした材料や道具もありません。
ということは、これらの道具を自分だけのために手配をかけ、リースし、塗料や塗りつけるための板なども自分で用意しなければならないのです。

 

 

実際代表の曽根がこの試験を受けた時は、自宅に1m80cmの板を5枚も持ち込み、家でできる実技練習をなんとかやってみたりしました。
でも吹き付けなどは、コンプレッサーという機械がないと練習することができず、また機械も大きく音もすごいので自宅では使えません。
それなので、倉庫などの場所を借りて練習する以外ないのです。

 

塗 装 技 能 検 定 試 験 の試験科目及びその範囲並びにその細目(厚生労働省職業能力開発局)

 

 

 

板や道具を買い、コンプレッサーをリースし、倉庫を借りる。
一口に実技試験と言っても、これだけの練習と準備が、そしてお金が必要です。

代表が試験を受けた当時は、塗装会社に勤めていていました。

でも自分の勤めている会社には倉庫が無かった為、知り合いの一級塗装技能士資格を持っている業者のところで倉庫を借りて、時にはアドバイスをもらいながら練習をしました。
普通の塗装会社では作業ができるような倉庫を兼ね備えているところが少なく、この時も倉庫を借りるのに苦労をしました。

 

しかも、これらをすべて仕事が終わった後に一人で準備して行う…。生半可な気持ちでは取り組めません。

試験を受けるための、書類申請の手続きも普段あまり取り寄せたことの無いような書類を揃えなければならず、仕事の合間を縫って書類をかき集めるだけでも時間がかかってしまいます。
申請場所は行政下の管轄なので、このような書類は完全でなければならず、届けの出し方などなど、普段こうした書類仕事から遠い場所にいる職人としては、書類申請の段階で投げ出したくなり、実際この時点で挫折してしまう人もいるようです。

 

 

一級塗装技能士の資格について

では次に、一級塗装技能士とは、どのようにして受けるのかご説明致します。

一級塗装技能士は、年に1回、毎年9月に行われる試験で、学科に1日、実技に1日試験日が設けられています。3月上旬に詳細が発表され、4月上旬から中旬までの間に試験の申し込みを行います。

 

学科と実技はそれぞれに合格ラインがあり、学科に受かったけど、実技に落ちた場合などは、翌年以降に学科の合格は持ち越すことができ、学科試験は免除されます。
逆ももちろん可能で、実技に受かればそれも翌年、翌々年…と実技は免除となり、学科だけを受ければ大丈夫になります。

うちの会社の人間も、受かった学科を2年持ち越して3回目で実技に合格をしました。

 

 

講習は6月くらいに行われ、厚生労働省の 職業能力開発協会が指定する組合が実施しています。
都内であれば、日本塗装工業会や、東京都塗装工業協同組合(東塗協)。神奈川であれば、神奈川県塗装協会などが行っているようです。
他にもそれぞれの都道府県にて、担当する協会や組合が講習を行っています。

 

試験の合格率としては、50%前後。
大体の人は、2回ほど試験を受けることが多いようです。

1年に1回しかない試験だからこそ、落ちてしまうとまた来年まで受けることができず、合格するまで数年かかる場合もあります。

資格内容としては、塗装に関する技能を認定する資格で、一級はその中でも塗装の技能、知識ともにトップクラスであると言えます。

 

 

 

 

一級塗装技能士と、二級塗装技能士の違い

ここまで、一級塗装技能士について説明をしてきましたが、では二級塗装技能士はどのような資格なのでしょう。

実はこの一級塗装技能士と二級塗装技能士ですが、英検などのように一級ずつステップアップしながら取る人は少ないです。
同じ「塗装技能士」という資格ではあるのですが、塗装技能士の一級と二級では、合格証書を交付する場所が違います。
一級塗装技能士は国である厚生労働大臣から合格証書が交付され、二級塗装技能士は各都道府県の知事から合格証書が交付されます。
あまり他の資格ではみない形式なのですが、一級と二級では認可しているところが違うのです。

 

 

二級塗装技能士は都道府県認可の資格で、一級塗装技能士は国家資格となります。

そのため、それぞれ別のものとして受験する人が多いようです。

二級塗装技能士は、受験資格が実務2年以上、もしくは塗装の専門学校や、職業訓練学校などに通いながら取得することが可能です。
一級塗装技能士に比べると難易度は低いものの、二級塗装技能士も塗装の技能をきちんと修得しないと取れません。

 

 

一昔前は、塗装屋の2代目などが、職業訓練学校に行って二級塗装技能士の資格を取り、それから家業を継ぐ…などということが多くありました。

通常であれば、二級塗装技能士のすぐ上の資格が一級塗装技能士…のように思いますが、一級塗装技能士は国家資格のため、学校に通っただけでは取ることができず、二級塗装技能士とはかなりグレードの異なる資格となるのです。

 

 

一級塗装技能士の更に上の塗装指導員とは何か

一級塗装技能士の資格が取れると、塗装指導員という資格も取れるようになります。
塗装指導員とは、正しくは塗装科の職業訓練指導員のことです。
この資格は、実務経験15年以上、または一級塗装技能士のみが受験することができるのですが、実務経験15年以上でこの資格を取る人はほとんどいません。
というのも、この資格は職業訓練学校で教えられるようになる資格なので、特に現場仕事には関係がないとされている資格だからです。

 

通常15年も現場をこなしていれば、日常の現場で人に指導することはできますし、特段必要を感じない資格ともいえます。

この資格テスト自体はそんなに難しいものではないのですが、1週間会社を休んで1日8時間ほどの講習を受けに行かなければなりません。

フラワー装飾、造園、大工、板金などなど多岐に渡るジャンルの一級資格者が、職業訓練指導員の講習を受けるために、講習が行われる場所へ1週間通い続けるのです。
通称「よんぱち講習」と呼ばれ、1週間の講義時間を合計すると48時間となります。

 

 

安全管理や、人への指導の仕方についてなど、様々な職業の人たちと一緒に受けるので、塗装技能に関するものはほとんどないのですが、この講習を受けることで、塗装の職人とはまた違った観点を勉強することができます。

この講習は「人に教える」ということを通して、改めて人との接し方や、安全面の考え方などを見直すことができるのです。

 

 

 

一級塗装技能士、塗装指導員を通して現場を見る

努力して勝ち取った一級塗装技能士や、塗装指導員の資格は、私たちの場合で言えば現場でも大いに活かされています。
様々な技能を学んだことで、より知識を使った塗装の提案ができるようになり、さらには現場が見通せるようにもなりますが、それ以上に、難易度の高い塗装工事などのときに、耐える力がUPします。

 

 

一度、辛いものに耐えた記憶はかならずその人間を一回りも二回りも大きくしてくれるのです。
また現場を取り仕切る時にも、塗装指導員の経験は役にたちます。

また不思議なことに、こうした資格を取った職人は、その資格に恥じないようにとマナーも良くなるようです。

職人のマナーとは、お客様への挨拶や、態度などもそうですが、それ以外にも「作業中に無駄なおしゃべりをしない」などがあります。
この無駄なおしゃべりは、もちろん作業効率を下げるという理由もあるのですが、塗装の現場というのは、お客様が住んでいらっしゃるお宅を塗るのがほとんどです。

 

ですので、家の壁際で職人同士が話している声というのは、家の中にいらっしゃるお客様にも聞こえます。

作業関連の話以外は、時には騒音となり得るので、お客様が不愉快な思いをされる場合もあるでしょう。

そういったわけで、現場での職人の無駄なおしゃべりは、マナーが悪いと言わざるを得なくもないのです。

また、塗装工事中は10日ほどお客様のお宅へ伺うのですが、毎日お客様にお会いし、仕事中も応対をします。私たちが作業している間に、お客様がお仕事や学校へお出かけになり、また帰宅される場合もあります。それなので、いつお客様に見られても大丈夫なように、気を配って作業をします。

こうしたことから、いまや外壁塗装は接客業であるともいえるかもしれません。

 

 

今でも、少なくなっては来ましたが昔かたぎの仏頂面でぶっきらぼうな職人というのはいます。

例え本人からすればそういうつもりがなくともそう映ってしまうのです。
作業について聞きたいことがあっても聞きにくい雰囲気ですし、素人からすれば理解不能な職人目線での話は意思疎通もできにくいため、お客様の要望をかなえることが難しい結果となる場合があります。

一級塗装技能士資格を持っている、塗装指導員の資格を持っている人間で、仏頂面のままお客様に応対する人間はあまり聞いたことがありません。

そういったことからも、一級塗装技能士や塗装指導員であるということは、マナーの良い職人であることを判断する目安にしても良いのかなと思っています。

 

 

 

ネットにはびこる悪徳業者に外壁塗装を依頼しないために

ここまで、一級塗装技能士と塗装指導員について細かくお話しをしました。
この資格を正しく知ることで、悪徳業者を判断することができます。

みなさん一昔前まで「塗装の訪問販売」なるものがあったのを覚えていらっしゃいますでしょうか。
ある日突然、塗装業者を名乗る人間が訪ねてきて、「家の外から、壁などを拝見したが、このままでは家が腐ってしまうので塗装をした方がいい。今なら無料で外壁の診断をしますよ」と言ってくる。

なんとなく「そろそろ塗装しなければ…と思っていたし、家が腐ってしまうなどと言われれば不安だわ…」とオロオロしているうちに押し切られて契約をしてしまい、実際の塗装工事は手抜き工事そのもので、訴えようにも塗装会社に連絡がつかない…。

などといった、訪問販売業者です。

 

今や訪問販売業者は影を潜め、まるで居なくなったかのように思いますが、会社の規模に関係なく実はネットの塗装業者になっただけということもあります。

ネットには元訪問販売の業者を含め、塗装業はとくに資格がなくても誰でも開業できるので、塗装の知識無く開業する業者も沢山いるのです。

技術の持ち合わせがなく営業のみに特化した会社で、実際の塗装工事は丸投げで質の悪い外壁塗装工事も少なくありません。

そうした工事をした後に、結局家の塗装が剥がれてしまったり、屋根の厚み部分である破風板などが腐ってしまったりしてからうちに依頼が来る場合があります。

そういう質の悪い塗装を見るたびに、なんとかこうした業者に依頼をしないで済むように出来ないだろうか…と考えてきました。

 

街中には、父親から息子へと代々家業として塗装業を続けてきた良心的な業者も数多く有ります。

私たちの周りでも家業として継いだ塗装店の職人で痛い仕事をする職人はいません。

それにも関わらず、なぜネットでは、代々家業として塗装業を行ってきた業者などのホームページは少ないのでしょうか。

 

それは、代々家業として塗装をやっている業者のほとんどが、HP制作などに精通しておらず、ネットでの宣伝に無関心なことが多いのです。ですので、こうした業者に依頼をしようとしても、近所の口コミを頼りに探すしか手立てが無く、一般の人にはなかなか探せません。

では、ネット上で良い塗装業者を見つけるにはどうすればいいのでしょう。

そこで、目安にするのがこの一級塗装技能士の資格なのです。

まずは、一級塗装技能士が在籍している業者を探します。

できれば、社長や代表者が一級塗装技能士だとさらに安心といえると思います。

 

見積りの際には「ネットに載っている一級塗装技能士の方が実際に工事をして下さるのですか?」と聞きましょう。

在籍のみで実際の工事には携わらないということもあるので慎重な姿勢を取ることも重要です。

一級塗装技能士が工事をしてくれる業者をみつけたら、見積りを取ってじっくりと検討しましょう。

当然ながら一級塗装技能士ではないけれどもマナーも良く腕もいい職人も数多くいると思います。

ただそれはそれでどのようにして探し出せれば良いのかという問題がでてきます。

このブログを読んで、一人でも多くのお客様が欺かれることなく、良い塗装をして、お客様の家が保てれば、書いた意味がでるので本当に嬉しいです。

 

 

これからも一級塗装技能士を通して塗装の向上を目指す

一級塗装技能士は、上記でもお話ししましたとおり、私たち職人にとって難しい試験です。
去年も弊社から関連会社も含めて、3名の職人が受験をしましたが、全員不合格になってしまいました。

その3人のうち一人はこの業界自体を辞めてしまい、あとの二人もその後一級塗装技能士の試験に再挑戦はしていません。

それくらい、試験を受けるためのモチベーションを維持し続けるのは大変で、厳しいものなのです。

試験前の追い込み期間は真夏なので、現場作業としても一番体力的にきつい時期です。

体力を使い切った後にする勉強は、本当に辛く、仕事もあることから実技の練習もままならないことが多々あります。

前述したとおり、これらを乗り越えて、3年越しで受かった職人が弊社にもいます。

 

彼は実に粘り強い仕事をしますし、資格をとったことで信頼もあがりました。

現在、弊社には一級塗装技能士が十数人(そのうち塗装指導員は8人)が在籍しています。

元々自社職人とも言われる社員だった職人を独立させて、今は専属の下請けとして仕事をしているものもいます。

これからの目標もお客様により良い塗装を届けられるよう、日々精進していきたいと思うのです。

合格者の声 塗装技能士(建築塗装作業)1級取取得

 

当社代表が回答しているヤフー知恵袋もご参考ください。

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カテゴリ:一級技能士からの教え

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安心のリフォーム保険登録証

まもりすまいリフォーム保険
まもりすまいリフォーム保険
事業者登録証

神奈川知事免許・職業訓練指導員
塗装科・職業訓練指導員
神奈川県知事免許

厚生労働大臣認定・技能士
厚生労働大臣認定
一級塗装技能士

厚生労働大臣認定・技能士
厚生労働大臣認定
樹脂接着剤注入施工技能士

工事業・県知事許可
塗装工事業・足場工事業
神奈川県知事許可
(般-29)第67357号

株式会社塗装職人は、技能士の育成に取り組んでいます。

おもてなし規格認証 2019 (紅認証) 取得
おもてなし規格認証 2019 (紅認証) 取得

直撃!企業取材ブログからの取材
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職人からの現場中継