DIYの外壁塗装、10年後の結果は?

築23年のお家。以前10年ほど前に業者に頼まずご自分で塗装をしたというご主人。

今回が2回目の外壁塗装で今回はプロにお任せしたいということでご相談を頂きました。
よく調査をさせていただく前に、シーリングの痛みが激しいという事前のお電話でお話をうかがっていたので、シール職人と鶴見区のこのお家に下見。そこで見たのは塗装業者の仕事なのかどうか、残念ながら見た目で判断できてしまうほどちょっと見かねてしまう状況でした。その後ご主人さんにお話を聞かせていただくことに。

シールも塗装もご主人が行ったということなのですが、それにしても2階の高所もあって、すごいの一言。ちなみに自分でDIY外壁塗装をするなら足場が必要になってきますが、その際に足場屋さんに頼む際の注意点はこちら。

そしてサイディング塗装の質問でたまにあるのが、横の目地のシール処理ですが、どうやらここも施工で、ひさしの上部もすべて処理してしまった様子。
家の造りと状況によりますが、基本はその上部から雨水が浸入した場合を考えて、ひさしから水を抜くことを考慮に入れておくと、中に入ってしまった水が袋小路になって室内に漏水することを防ぐことができるという寸法なのです。

シール以外にも、サイディングそのものの素地も一部ボロボロ状態でしたので、結局大工によって6枚交換。塗装作業に入る前に、シール職人や大工と、事前作業をさせて頂きました。

DIYもいいのですが、塗装ははじめてのときが一番肝心です。
業者塗装もしかり。たまに外壁塗装の価格でも議論されることですが、10年持たなくてもいいので、格安な外壁塗装をその分多くの回数を工事したほうがいいのか、それともちょっと値段が張ってもいいのでそれなりの費用を出して外壁塗装をしたほうがいいのか、意見が分かれることがあります。

これも家の外観の素材の造りにもよると思いますが、もし格安塗装で失敗してしまったとしたら、次回に塗装する職人さんがとても苦労することにもつながってしまう可能性が高くなります。
一旦塗装をはがさなければならなくなるなどがその理由です。すべての部分においてではないにせよ、今回のお家もちょくちょくそのような場所がありました。

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結果的にすぐはがすことができる場所ならいいのですが、はがせるのかはがせないのか中途半端に密着している活きている塗膜があると、もしはがさなかった場合、今はいいけど何年か経過したらせっかく塗った塗装と以前の塗膜が一緒に剥がれてしまった、、ということにもなります。

そして施工は、状況を考慮して水性シリコン浸透シーラーとシリコン塗料にて塗装。破風などの付帯部は未塗装でしたので、下塗り2回で仕上げ塗装。屋根はいつも通りに塗装しました。

ほかにこの鶴見区のお家の詳しい写真はこちらにも載ってます(Facebookアルバム)。

詳しい仕様です。

塗装前準備:
仮設足場組み立て・解体:221㎡、飛散防止用メッシュシート張り:221㎡、持ち込み料:221㎡、外壁高圧ジェット洗浄:178㎡、養生:131㎡

外壁塗装:
下塗り塗料水性シリコン浸透シーラー:2.5缶、中塗り塗料シリコンセラW:2.5缶、上塗り塗料シリコンセラuv:2缶、外壁塗装施工費(下+中+上塗り):178㎡

付帯塗装:
軒裏:14㎡、破風:81m、雨樋:18m、庇・出窓上スチール:8㎡

屋根塗装:
下塗り塗料ファイン浸透シーラー:1缶、中塗り塗料ファインシリコンベスト:0.5缶、上塗り塗料ファインシリコンベスト:0.5缶、外壁塗装施工費:(下+中+上塗り):34㎡

シール工事:
既存シール撤去、打ち替え:107m、増し打ち:120m

一級塗装技能士のほか「ひび割れの専門家」としての樹脂接着剤施工技能士の2つの国家資格と、塗装科・職業訓練指導員の所有者でもあります。 塗装業者さんはたくさんあれど、本質的な工事品質の差は「社長が職人の業者は現場に魂が宿る」という言葉に表されるのではないかと自分を戒め修行中です。

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