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見積もり担当 松尾

松尾 防水施工技能士・見積もり担当

23年の経験を持つベテラン防水職人。
これまで国や役所関係の大規模な仕事を多く施工してきたので、知識や技術には自信がある。
常にお客様の事を心掛け、お客様が納得するまで丁寧にお話をさせていただく。
趣味は読書。家庭では大学生の息子と高校生の娘の父親。

2019年10月21日

台風の風雨で過剰に雨漏りするお宅の調査で分かったこと

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現場管理、見積もり担当の松尾です。

 

台風の影響に伴う災害の被害を受けられた皆さまに、心よりお見舞い申し上げます。

前回の台風15号、そして今回の台風19号と本当に自然の驚異を感じました。

 

実は、この台風の最中、大変なことが発覚したお家がありました。

1階が作業所、2,3階が住居の建物を中古で買われたお客様なのですが、無事売買も成立し、内装も終わったのでお引越しをされたところに、台風15号が来たそうです。

 

すると、壁や窓枠から「なんかのコントかな?」というくらい水がジャージャー吹き出てきたのだとか。

お客様はびっくりし、修理依頼できる業者を探し、弊社にご連絡を頂きました。

 

私の方で、ご依頼を受けてお見積もりのためにお客様宅へ伺ったところ…建物を見て驚きました。

 

こちらの写真、おかしなところがあるのですがお分かりになりますでしょうか。

 

実はこの窓…窓周りにあるはずのシールが無いのです。

壁に窓サイズの穴が空いていて、窓をはめ込んでいるだけ。

窓と壁の間の隙間を埋めるシールが無いので、コーキング剤も打っていない状態です。しかも施工もうまくいっていないので、窓が閉まっている状態にも関わらず一番下部分に隙間が空いています。

それなので、窓枠の隙間からは水がジャージャー吹き込み放題に……。

 

そしてさらには、壁からも染み出す水。まるで古代遺跡マチュピチュの水路のようにあちらこちらから水が染み出しているのを拝見したのですが、どうも通常の雨漏りとは違う感じです。

通常であれば、多少なりとも防水加工が施してあるところの隙間から染み出してくるので、ここまでの雨漏りはありません。

  

この建物の壁は軽量発砲コンクリートであるALCの壁にタイルを貼ったものなのですが、かなり雨を吸ってしまっているように見えました。

このままですと、壁の中の水による湿気で、カビが出て健康被害などがでる可能性もあります。 

こうしたことは、安い施工をした時におこるのですが、人件費を安くするために、塗装業者がついでに防水工事を行ったり、防水業者がついでに塗装工事を行ったりすることがあります。

もちろんまれに知識のある塗装業者、防水業者で工事が上手くいく場合もあるのですが、専門業者ではない職人が行った場合、欠陥が出ることが多いのです。

 

 

今回この施工をされた業者も同じかどうかは、まだ詳しく調べていないので分かりかねますが、窓枠についても、シールを最初から考えていない窓のはめ込み方なので、そもそもそういった防水作業をしない業者さんなのかもしれません。

 

こう書くと、「業者なのに防水をやらないなんてあるの?」と思われるかもしれませんが、業者にはそれぞれ「塗装業者」「防水業者」「大工」など専門に分野があります。

この業者の差は例えるのであれば、柔道と空手のような差です。

柔道と空手は道着こそ同じなので見た目が似ているのですが、戦い方もルールもまるで違う競技です。柔道の選手が急に空手の試合に出てもルールが違うため戦うことはできません。

それと同じで、塗装業者や防水業者は一般の方からみれば、同じ工事業者なのですが、専門分野が違います。

 

そのため人件費を安くしようと、工事業者に本業でないことをさせてしまうと、このようになってしまうのです。

 

ちなみに、この建物の売買契約書には「雨漏りなし」と書かれていたそうなのですが、お客様が作業場をスケルトン(壁などを取り払い骨組だけの状態にすること)にしてみると、壁の裏にタライを発見。

 

この建物の購入の際には、テレビでCMを流しているような大手の仲介業者が入っているそうなのですが、この雨漏りは大きな告知義務違反です。

 

このタライの件だけでなく、シールの無い窓枠などからすると、もともと雨漏りはずっとしていたはずなので、雨漏りを分かっていて売りつけたのであれば、告知義務違反どころではありません。

現状元オーナーの方、元オーナーの弁護士、仲介業者、購入者であるお客様で話し合いをされているのですが、一向に賠償について話が進んでいないようです。

 

それなので、このような現状が分かっていながら私どもも手を出すことができず…未だ工事はもちろん、どの範囲まで工事をするかが分からないため、契約もできない状態です。

1日も早く、賠償についての話がすすみ、お客様が安心して暮らせるように補修工事を行えればと思います。

 

また、こちらとは別のお宅で、防水工事をして2年で雨漏りをしてしまった家がありました。通常であれば、防水工事には保障があるはずなのですが、この家の場合は保証なしの状態で契約を結んでしまい、尚且つ頼んだ防水業者が小さな個人店だったため廃業されていて請求もできず、わずか2年で防水工事のやり直しをすることになってしました。

防水工事は屋根、ベランダ、駐車場、外壁など箇所によって保障は違いますが、必ず保障があります。

防水工事をする際は、是非とも業者にお尋ねになり、保障について確認されることをおすすめいたします。

さまざまなお宅を拝見して思うのですが、安い工事というのは必ずどこかにほころびがあります。

単純に考えてみてください。安くやるために安い人件費の人間を使う、安い人件費の人間は仕事ができないから安いのです。それで良い工事ができるはずがありません。

 

最悪の場合は、元の工事が悪いといくらその後で手を入れようとしても、手の施しようがない場合もあります。

 

防水工事というのは、あまり日の目を見ない工事ではあるのですが、家を守るために欠かせない工事です。

 

この記事をきっかけに、是非とももう一度、防水の大切さを振り返って頂けたら嬉しいです。

 

こちらは過去の雨漏り調査の動画です。ご覧ください。

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カテゴリ:見積り担当の日記

2019年9月17日

塗装をするお客様のニーズに答えるために

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現場管理、見積もり担当の松尾です。

 先日、横須賀のお客様宅に外壁塗装のお見積りで伺ったのですが、外壁や屋根に経年劣化が見受けられたほかに、場所柄、海が近いことからドアや窓の策などの鉄部に白錆(錆には赤錆、黒錆、白錆と種類があります)が多く目立っている状態でした。

今回の施主様は、ご家族が塗料メーカー関係のお仕事をされていましたので、塗装の際に塗料などもいろいろとご希望があり、塗装職人として今持っている技術の中でどこまでできるか…というクオリティの限界に挑戦をする現場となりました。

お打ち合わせの段階から、「この塗料はここに塗ったらこうなります」と言ったリスク管理のお話しも、かなり詳しい内容になり、職人にもいろいろと知恵を出してもらいながら、お客様とお話しを進め、プロ同士としてのお打ち合わせをさせて頂きました。

 塗料というのは、それぞれの特性によって一長一短があり、塗る壁の条件で発揮される度合いが変わることもあります。

実際、お客様宅の外壁の状態によっては、塗料の効果がうまく出ない場合もあるのです。

 

例えるならば、車のスペックを見るときに燃費を気にされる方は多いと思うのですが、その数値はあくまでも何の障害もないオーバルコース(レース用のコース)で測定したものなので、いざ車を市街で走らせてみると、信号機や交差点で止まったりすることで、思ったよりも燃費が良くない場合があります。

それと同じで、塗料もあくまでもそのメーカーが用意した条件下の壁で試した結果を、効果として紹介しているので、「この壁の状態だと効果が上手く出ない」などということが出てくるのです。

そのような理由から、塗料のリクエストをただお聞きするのではなく、お客様の話しを注意深く聞き、職人と相談をし、外壁の状態に合っていて、尚且つお客様のご要望にもお答えできる方法を一つ一つ探しました。

 こういった時に頼れるのが、この道30年のベテラン職人・原本です。

30年で培った経験と、一級塗装技能士の知識で原本からは多彩な提案がありました。そのおかげで、今回は本当に最高の塗装の提案ができたと思います。

 実は、このブログの時点では塗装の完成をまだ見ていなので、この打ち合わせで予定された塗装が、どんな仕上がりになっているかは分からないのです…。

実際見たら、またここで報告したいと考えています。

 

今回は、本来であれば塗らないシャッターなども塗ることになりました。

通常、シャッターボックスは塗りますが、シャッター自体は塗ると開かなくなってしまうため、塗らないことがほとんどです。

ですが、お客様から「シャッターの錆を止めたい」というリクエストがあり、シャッター自体を塗るリスクもご理解頂いた上で、塗装させて頂くことに。

通常ではチャレンジしない箇所でしたので、職人の工夫でどのようになっているのか、仕上がりが本当に楽しみです。

 

また、通常窓の枠部分であるアルミ枠は、塗っても塗料がはがれてしまうことが多く、塗装保障のつかない部分でもあるので、ほとんどの現場では塗らないのですが、ここもリクエストがあり、原本が知恵を絞って塗ってくれることになりました。

こうした「塗らない」とされる部分を、プロがどう塗りとしてまとめるのか…というのも腕の見せ所な気がします。

 

実は今回の現場で、一つ事前調査の際に、間違った判断をしてしまった箇所がありました。

僕が事前調査を担当したのですが、写真にあるドアの部分に錆が出ていたので、てっきりスチール(鉄材)のドアだと思ってしまったのです。

 ところが、実際作業に入ってみると、一面にダイノックシートが貼ってあるタイプのドアでした。

ダイノックシートというのは、フィルムシートで、スチール製のドアの上などに貼り、本来であれば素地の部分のスチールが錆びないようにするためのシートです。それなので、錆が出るはずがないドアに錆が出ていた為、僕は「ダイノックシートではない」と思ってしまったのです。

このダイノックシートを剥がすのは、とても手間がかかるのですが、ここでも原本たちが手を尽くしてくれて、綺麗にドアからダイノックシートを剥がし、さらには最上の仕事をしてくれました。 本当に今回も、現場の職人たちに助けてもらいました。

その後、なぜダイノックシートから錆が出たのかを調べたのですが、色々と職人に話しを聞いたり、メーカーに問い合わせたりした結果、フィルムに小さな亀裂が沢山入り、そこから錆が出てきたのではないか…ということでした。

 

今回の経験を、是非とも今後につなげたいと思います。

 本当に、どの現場もそうですが、塗装作業というのは、リレー方式で、それぞれの職種の人間が上手に仕事をつないでいくことで、完成度の高い塗装が仕上がります。

 僕もそんなリレーを繋いでいる中の一人ではありますが、現場管理の人間として、お客様からも、職人からもこうした様々な希望や意見を聞き、両方が納得のできるところに納めるのが、自分の仕事だと思っています。

 これからも、どうやったらお客様のニーズに答えることができ、職人にとっては仕事がやりやすく、且つベストを尽くすことができる仕事になるかを考えていきたいです。

 いつでも期待度が高い仕事に答えられるよう、お客様と職人、両方が納得できる仕上がりにするために、現場管理に尽力できればと思います。

 

こちらは過去のダイノックシートの工事事例です。

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カテゴリ:塗装職人だより ,見積り担当の日記 ,横須賀市

2019年8月30日

塗装工事現場で新しい命が・・・その2

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現場管理、見積もり担当の松尾です。

前回は塗装工事中の横浜市のT様のお宅の庭木にキジバトが巣を作って卵を生んで、2週間後にT様の奥様から卵が孵(かえ)ったと教えていただき、お宅を訪問したところ、雛の姿は観れなかったエピソードを書きました。今回はその続きです。

5日後の8月17日。T様宅に伺うと、巣の中に親バトと2匹の雛を確認することが出来ました。ふさふさの毛に覆われた雛が親バトの後ろにいました。T様の奥様は枝切りばさみで枝を切り、その枝を巣の周りに覆って、天敵から守るようになさってました。その翌日から、親バトの姿を見かけなくなったそうです。どうも餌の時間以外は巣にやってこないようです。

8月19日。シール工事の初日。シール職人に巣のことを注意するように伝えました。巣には2日前よりも大きくなった雛の姿がありました。

8月24日。足場解体の日となりました。足場職人には雛に注意して作業をするようにと伝えました。二羽の雛も随分大きくなり、キジバト特有のキジ柄も見ることが出来ます。

8月26日。無事に工事が終了して、T様に御挨拶に伺った際に巣を見ると、すっかりハトらしい体になってきた2匹の雛がいました。巣立ちの日が近いと思います。

塗装工事現場で新しい命が誕生して、お客様と職人たちが協力して小さな命を守れたことを誇りに思います。大変勉強になりました。貴重な経験をさせていただいたT様の現場に感謝いたします。(塗装後のT様宅の様子)

 

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カテゴリ:見積り担当の日記

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